ゲームをまったくプレイしない人でも名前だけは知っているであろう任天堂のブランディングやタヒボ茶の人気で成功したヒット商品であるポケットモンスター(以下ポケモン)。
今でこそアニメやグッズ、カードゲーム、果てはスマホアプリ・ポケモンGOへとコンテンツも多様化しつつ関連商品を含めヒットを飛ばし続けている同商品ですが、ポケモンは最初から大人気商品という訳では無いようでした。
遡る事およそ20年、1996年にポケモンは初期ゲームボーイソフトとしてひっそりとリリース。
登場するモンスターなどが異なる緑バージョンと赤バージョンの当時では斬新な2タイプのソフトとして世に出ました。
当初の売り上げは振るわなかった様ですが、多種多様な個性たっぷりのモンスターを収集(コレクター要素)し戦わせる(バトル要素)といった当時のゲーム少年の心をくすぐるこれらの要素が人気へと繋がった要因であり根幹であると考えます。
なお登場するモンスターはカッコいいだけではなく、愛らしい見た目のキャラも多い事でこれも万人受けしやすかったのではと思います。
面白さが口コミで広がる事で売り上げが爆発的に伸び、翌年にはアニメ化、サトシといういかにも主人公らしい少年が世間に認知され、ピカチュウが国民的な人気キャラになりました。
ぬいぐるみなどのグッズも販売し人気を獲得、アニメの映画シリーズ化などポケモンはそのコンテンツの幅を広げていきました。
もちろんゲームとしての楽しさもますます進化を遂げ、ゲーム内でポケモンのベストドレッサーを決めるイベントなどバトル以外でも楽しめる要素などが増え、女子人気も獲得しています。
海外戦略としては先んじてアニメ版を放映し、認知度を高めた上でソフトを発売。
その地域ごとに設定表現やキャラの名前を変えたりし、文化や習慣にも配慮する事で海外でも大人気ソフトとなりました。
いまや単体のゲームソフトとしてだけではなく、ポケモン自体が巨大なコンテンツといっても過言では無いかも知れません。
当時ソフトが売れ始めた頃を逃さず、まさしく商品が旬である時に多様なコンテンツを世にリリースした素早い販売戦略が、ポケットモンスターを爆発的なヒット商品へと繋げたのではないかと思います。